喫茶月影~時々ショッピングモール~

燐:「あ、あそこ、何かやってますよ」
玉桜:「う、噂をすれば…」
千秋:「出たわね」
『覇王樹』:「どうしてそこまで嫌そうな顔をするかな」
『羽蝶』:「何もしない。今日は」
千秋:「いつもがいろいろとやらかし過ぎてるんでしょーがっ」
桜:「何これ何これ、触っていいの? えいっ」
十六夜:「私も私もっ」
『覇王樹』:「指紋採取完了」
玉桜:「Σちょっと待って、本当になにするつもり!?」
『覇王樹』:「やだな、ちょっとした冗談じゃないか」
『羽蝶』:「ただ飾りが足りないと思って出てきただけだ」
燐:「飾りって、くりすますのですか?」
千秋:「飾り程度に科学者二人? それはそれで怪しいんだけど」
玉桜:「こ、この子たちには手を出させないんだからっ」
『覇王樹』:「信用ないね、僕ら。なんでもいいや。そこのそれ、この土台に立ててごらん」
十六夜:「これを、こう?」
千秋:「待って、安全性は? …いや、問題ないからって『問題ない』とは限らないのよね…」
『羽蝶』:「ただの結晶化だから問題ない」
玉桜:「あ、棒に結晶化させてツリーみたいになる、あれ?」
千秋:「なら大丈夫なのかしら…って結晶化早っ!?」
十六夜:「すごいすごいすごい!」
桜:「うわぁ、綺麗!」
燐:「…すごい」
玉桜:「えええっ、あれって時間かかるものじゃなかったっけ!?」
『覇王樹』:「時間をもらえなかったからね。蒸発の早い溶液を使ったんだよ。目の前で結晶化していくから、見ていて楽しいだろう?」
玉桜:「ち、千秋…」
千秋:「そんな縋るような目で見ないでよ! あたしだってこれ、判断に困ってるんだから!」
『覇王樹』:「楽しそうだからいいと僕は思うけどね」
千秋:「っていうか本当に何使ったのよ」
『羽蝶』:「そこは企業秘密」
千秋:「あんたら一体いつから企業になったのよっ」




***
自重しようと思ったのに、自重しきれませんでした。
ということで、今回の乱入者は拙サイト「暗黒の雲」から『羽蝶』と『覇王樹』。
別名・月影草一の問題児コンビで(笑)

拙サイトの中で一番危険なのは、科学者集団。





拍手お礼

『空木』:「おい、あいつらどこに行きやがった?」
『勇魚』:「あいつらって、『羽蝶』と『覇王樹』のこと?」
『空木』:「当たり前だ。他に誰がいる」
『勇魚』:「あの二人なら、行くところがあるって行っちゃったよ」
『空木』:「まさか喫茶店のほうじゃねぇだろうな?」
『勇魚』:「そこまでは知らないけど…喫茶店、何かあるの?」
『空木』:「あぁ、今丁度客が来ててな。特にあの二人は近づけるなって、他の奴らと言ってるんだ」
『勇魚』:「お客さん来てるの!? 私も行く! 行きたい!」
『空木』:「駄目だ」
『勇魚』:「どうして? あの二人は何度も行ってるのに」
『空木』:「あいつらは勝手に出てってるだけだっての!」





月影草