喫茶月影～時々ショッピングモール～

桜：「ねー、この壁、絵に混じって数字書いてあるけど、何？」
燐：「なんか、開きそうですね」
玉桜：「コインロッカー？　まさか」
千秋：「数字が順番じゃないから違うでしょ」
玉桜：「そうだよね。それにロッカーだったらこんなイラストつけないだろうし」
十六夜：「開けてみたらわかる？」
燐：「Σそれはまずいんじゃ…？」
玉桜：「Σなに入ってるのかわかんないのに!?」
千秋：「分かったこれ、アドベントカレンダーだ」
桜：「何なの、それ？」
千秋：「クリスマスになるまで毎日一つずつ開けてくの。今日の日付ってどっかある？」
桜：「こっちにはないわねー」
燐：「こっちのほうにもありません」
十六夜：「うーん…ない、わね」
千秋：「作り悪っ。ここで準備始めたの、一体いつよっ!?」
玉桜：「ま、まぁまぁ、千秋、落ち着いて…」
十六夜：「それで？　やっぱり日付前に開けるのはマズい？　…わよね」
燐：「当日に開けるものならそうでしょうね」
十六夜：「ねね、普通は何が入ってるの？」
玉桜：「私、アドベントカレンダーって見たことないんだけど。千秋は？」
千秋：「生まれてこの方田舎住まいのあたしが、都会にいたこともある桜の知らないことを知ってるわけないでしょーが」
玉桜：「う…確かに」
桜：「二人とも知らないの？　更に気になるわね、この中」
十六夜：「ね、何が入ってるんだろう…」
燐：「だ、駄目ですよ！」
千秋：「気にならないって言うよりは、身の危険を感じるのよね」
玉桜：「…うん。あの人たちが絡んでる可能性、高いよね」
十六夜：「あの人たちって誰のこと？」
玉桜：「ほら、研究所に生息する」
十六夜：「もしかして『龍玉』のこと？　そういえばあの子にまだ会ってないのよねー。元気？」
玉桜：「Σごめん、誰だっけ!?」




＊＊＊
本日アドベント開始です☆（'11 11/27）
本当ならこの企画、今日から始めようと思っていたんですよ。
…どうして三週間も予定が早まったんでしょうね？（笑）

拙サイトの中で一番危険なのは、科学者集団。





拍手お礼

『鷓鴣』：「あれ？　そっか、『龍玉』はあの子と面識あったんだ」
『龍玉』：「あぁ、研究室の見学に来られた方ですね」
『鷓鴣』：「すごく他人行儀な言い方するんだね」
『龍玉』：「何か問題でも？」
『鷓鴣』：「あーあ、そういう所は『羽蝶』にそっくり」
『龍玉』：「まさか」
『鷓鴣』：「それにしてもいいなー。私なんてほとんど出してもらえないのに。『龍玉』は人との縁、大事にするんだよ？」
『龍玉』：「…？　すみません、何の話ですか？」
『鷓鴣』：「『龍玉』ってば真面目だから、『羽蝶』の悪いとこまで拾っちゃいそうで」
『龍玉』：「…もう遅いと思います」
『鷓鴣』：「Σ嘘!?」

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