それは、普通の喫茶店。

けれど一歩でも店の奥に足を踏み入れたのなら、

そこはありとあらゆる世界に通じているという。

ようこそ、喫茶月影へ。



ヴィル:「なんだ? 今日は客が来る日じゃなかったのかよ?」
ユリ:「そうですけど」
ヴィル:「じゃあ、なんなんだよ、このメンバー」
ジーク:「…」
エベル:「どういう意味だよ、それ」
ヴィル:「俺たちだけで既に四人じゃねぇか」
エベル:「そんなことかよ。客が乱入者扱いに決まってるだろ。まだ来てねぇし」
ユリ:「エベルっ。全く、そんな失礼なことを…」
ジーク:「…来たようだ」
ヤマト:「ども」
ユリ:「先日はお邪魔しました」
エベル:「またその内遊びに行くからなっ」
ヤマト:「むしろ毎日来いよ。俺の代わりに司会やってってくれ」
ユリ:「それのことなんですが(ヴィルを見る)」
ヴィル:「Σ!?」
エベル:「次はこいつが派遣されるらしーぞ」
ヤマト:「ほー。じゃ許可は下りてるんだな? 何で来ないんだ?」
ヴィル:「べ、別に、都合があってないだけじゃねぇの?」
ジーク:「…ヴィルが嫌がるから、手続きが遅れて」
ヴィル:「ジークっ、お前なに言ってやがるっ」
ヤマト:「そーいうことなのか?」
ユリ:「はい、そういうことです」
ヴィル:「ユリ、お前…っ」
エベル:「お前も往生際悪ぃよな。前回はあんだけごねて無理やり行った癖に」
ヴィル:「状況ってのは変わるもんなんだよっ」
ヤマト:「あーあ、うちの奴らも嫌われたもんだな。おにーさんは悲しい(棒読み)」
ジーク:「嫌ってるのはヴィルだけ」
ヴィル:「どいつもこいつも好き勝手に言いやがって…ってかお前は俺より年下だろ、おにーさん言うなっ」
ユリ:「ヴィル、少しは落ち着いてください。でないと出番をまた減らされますよ?」
エベル:「いいんじゃね? その分俺らの出番が増えるなら問題なし」
ユリ:「それもそうですね。ヴィルの代わりに僕らが出張しましょうか」
ヤマト:「俺は誰だろうと問題ないね」
ジーク:「…了解。あとで変更の手続きを…」
ヴィル:「当人さしおいて話を進めるなーっ!!」

***
ブログ交流企画 第十三回はものかきギルドでお馴染み三兄妹(笑)の長男ヤマト君をお招きしました、ありがとうございます。
彼が喋る隙があまりなかったのは仕様です(え)
こちらのキャラは誰にしようか迷ったのですが、「The Old Magic」からの四人で。
人数オーバーしてる? まぁ、そういうこともありますよね(待)





月影草