それは、普通の喫茶店。

けれど一歩でも店の奥に足を踏み入れたのなら、

そこはありとあらゆる世界に通じているという。

ようこそ、喫茶月影へ。



カコニス:「遅くなった、申し訳ない。…これは一体どうしたことだ、マリキヤ?」
マリキヤ:「カコニスは黙っててよ。まだ決着が着いてないんだからさぁ」
カコニス:「そこのお嬢さん、よろしければ現状を説明してはもらえませんか?」
藍:「頭の固い言の葉使いと、そこの魔法使いが争ってます。『言葉』の重要性を巡って」
カコニス:「ほう」
秋人:「お前みたいに『言葉』の重要性をわからん奴がいるから蟲が発生するんだ」
カコニス:「いつも思っていたが、お前は言葉も態度も軽すぎるんだ」
マリキヤ:「えー、僕ってば根が真面目だからさぁ、多少見た目軽くないとやってらんないんだよ」
藍:「中身も十分軽そうだと思う」
マリキヤ:「うわぁ、酷いなぁ」
カコニス:「真実だろうが。ほら、客人相手に魔法なんぞ連発するのは止めて、こっちに大人しく座っとれ」
マリキヤ:「えー。最初に喧嘩売ってきたのはあっちだよ?」
藍:「買わなきゃいいでしょ。それにあなたもいい年して年下に喧嘩売らないの」
秋人:「…別に売ったつもりはない」
マリキヤ:「自覚ないってのが一番困るよねー」
秋人:「…」
カコニス:「えぇいマリキヤ、いい加減にせんかっ」
マリキヤ:「いい加減にって、なんのことだろー?」
秋人:「これ(マリキヤ)と喧嘩するのは、俺だけの責任なのか?」
藍:「誰とでもやりあう性格なのかも。でもだからって、喧嘩売っていいことにはならないから」
カコニス:「マリキヤ、そこに直れっ。今日という今日こそは…っ」
マリキヤ:「やだよぉ、カコニスってば話長くって要点掴めないし」
カコニス:「…その腐った根性、叩きなおしてくれるっ」
藍:「おーい?」
秋人:「あちらさんも十分苦労してるみたいだな」
藍:「完全無視、か。まぁ、仕方ないかも」

***
ブログ交流企画 第六回の今日は、宵知さん宅「黒猫亭」の「Bookworms」より秋人さんと藍さんのお二人をご招待させていただきました、ありがとうございます。 まぁ、招待した、と言っても半ば放置気味ですが(苦笑)
口調とか性格とか間違っていたらすみませんorz 突っ込んでくだされば即座に修正します。
あ、拙サイトからは「The Spectator」よりマリキヤとカコニスの二人でした。





拍手お礼

カコニス:「マリキヤ、お前は人の話を聞かなさ過ぎるんだ」
マリキヤ:「ちゃんと聞いてるよぉ、半分くらいは」
カコニス:「それを聞いていないというんだろうがっ。言葉で聞かんというのなら、拳で…っ」
マリキヤ:「相っ変わらず血の気盛んだねぇ、カコニスは」
カコニス:「えぇいそんなことはどうでもいいっ」
マリキヤ:「じゃ、何がどうでも良くないのさ」
カコニス:「故意に話をずらすのもいい加減にせんかっ」





月影草