それは、普通の喫茶店。

けれど一歩でも店の奥に足を踏み入れたのなら、

そこはありとあらゆる世界に通じているという。

ようこそ、喫茶月影へ。



玉桜:「Σそういえば私、そんな名前(←)だった!」
雅沙羅:「普段名乗っているのは玉桜でも、愛称は桜ですしね」
玉桜:「…で、なんで私、今日はこっちの名前なの?」
雅沙羅:「同名のお客様がいらしてあるからですよ」
桜:「はいはい! お邪魔してます!」
燐:「お邪魔してます」
玉桜:「何この子たちかわいー! あーあ、うちにもこんなかわいい妖精さん、来ないかな」
燐:「そちらの世界には、妖精はいないんですか?」
玉桜:「いないいない、いるのは幽霊ばっかり」
桜:「妖の類もいないの?」
玉桜:「いない…よね、雅沙羅?」
雅沙羅:「いないと思います。動物霊も、私は会ったことがありませんね」
燐:「へぇ。そうなんですか」
玉桜:「あーっ。それにしてもかわいい! うちに来ない? 居着いちゃわない?」
桜:「…」
燐:「…」
雅沙羅:「桜、お二人を困らせてはいけませんよ?」
玉桜:「だって、あんな口の悪い幽霊相手にしてるより断然癒されるよ!?」
桜:「あたし達、愛玩動物じゃないんだけど?」
玉桜:「Σえ、ペットじゃないの?」
燐:「違います! 僕達は十六夜さんに仕えてるんですから!」
玉桜:「そうなんだ…そんなに小さいのに」
桜:「小さいのは関係ないっ! あんたなんかより長生きしてるんだからねっ」
燐:「雅沙羅さんからもなんとか言ってくださいよ!」
雅沙羅:「面倒、みてあげられるんですか?」
玉桜:「…ごめん、私が面倒を見てもらう方かも」
桜:「…そっち? そっちなの?」
燐:「あの二人の喧嘩を目前にしながら『賑やか』の一言で済んだ理由が、分かった気がします…」

***
ブログ交流企画 第五回は、レイさん宅「白虹太陰」にて連載中の「夜虹蝶奇譚」より桜ちゃんと燐君をお招きしました、ありがとうございます!
そして拙サイトからは、同名のよしみで(笑)桜(上では玉桜と表記)を指名していただきました。
リクエストしていただいた三人で…とも思ったのですが、玉桜がどうにも不安気だったので、ついでに雅沙羅召喚。
なんというか、うちの二人がボケボケな会話をしていてすみませんでした…!





拍手お礼

雪風:「…小動物」
華鏡:「雪風? そこのテーブルクロス、広げてもらえないかな? 次のお客さんが来てしまうよ」
雪風:「ったく、なんで俺がこんなことしなきゃなんねぇんだよ。茶会には呼んでもらえねぇってのに」
華鏡:「そんなにお茶会がしたいのなら、僕が付き合おうか?」
雪風:「何が嬉しくてお前なんかと」
華鏡:「雅沙羅も来てくれると思うよ?」
雪風:「お前らなんかとはぜってぇ茶ぁ飲まねぇ」





月影草