それは、普通の喫茶店。

けれど一歩でも店の奥に足を踏み入れたのなら、

そこはありとあらゆる世界に通じているという。

ようこそ、喫茶月影へ。



十六夜:「見て見て見て、なんかすごい! これって何、海を渡った先の品?」
雅沙羅:「えぇ、それはハト時計と言って、決まった時刻になるとハトが出てくるんですよ」
十六夜:「え、何その仕掛け! あ、あれは?」
雅沙羅:「銀食器を飾るのは、あちらの国の風習で…」
千秋:「おーい、十六夜さーん?」
ハク:「そういう奴だ。放っておけ」
十六夜:「ちょっと、何ってこと言っちゃってるのよっ!!」
ハク:「本当のことだろ。一々騒ぐな」
十六夜:「なぁんですって…! 今日こそたたっ斬るっ」

〜暫くお待ちください〜

千秋:「…なんであんた、そんなににこにこしてんのよ」
雅沙羅:「賑やかだと楽しくなりません?」
ハク:「ほうほう。この爆発やらなんやらをその至近距離で見ていて賑やかと言うか」
千秋:「賑やかとかいうレベルじゃないでしょこれ、明らかに!」
ハク:「そーだそーだ、人ん家でくらいおしとやかに…出来るわけねぇな」
十六夜:「どういう意味よっ」
千秋:「二人ともそろそろ黙んなさいっ(刀を一閃)」
ハク:「俺らが黙るのは構わんが、そこのお嬢さんが寂しがるんじゃ?」
雅沙羅:「お気遣いありがとうございます。ですけれど、静かなのには慣れていますので」
ハク:「あ、そ」
千秋:「で、結局お二人は何しに来たわけ?」
ハク:「観光」
十六夜:「だって他サイトに来る機会なんて無いし」
千秋:「あー、はいはい。っていうか雅沙羅、あんたも少しは突っ込みなさいよ」
雅沙羅:「丁度鎖国していた時代を生きてあるんですから、仕方がないですよ」
十六夜:「ほらみなさいよ」
ハク:「そんなどうでもいいことでしか威張れないとはな。ま、お前には取り柄なんぞないんだし、仕方ねぇか」
十六夜:「! そこになおりなさいっ」
千秋:「あーあ、また始まった」
雅沙羅:「もう止めないんですか?」
千秋:「なんか、止めても無駄みたいだし? というか他所に来てまで痴話喧嘩とは、よっぽど仲が良いと見える」
十六夜:「だぁれが誰と仲がいいのよっ」

***
ブログ交流企画 第三回は、レイさん管理される「白虹太陰」にて連載中の「夜虹蝶奇譚」よりこのお二人、十六夜さんとハクさんをお招きしました、ありがとうございます!
和風繋がりで、と拙サイトからは「Eternal Life」の雅沙羅と千秋。
まぁ、Eternalはエセ和風ですけどね(笑) メインは現代ですし。





拍手お礼

桜:「………(涙)」
雪風:「どうしたんだよ、お前」
桜:「……出してもらえなかったの…orz」
雪風:「ん? あぁ、雅沙羅と千秋が客の相手した時のことか」
桜:「そうだよ、Eternalでメインって言ったら、雅沙羅と私なのに…(涙)」
雪風:「…お前、出なくて正解だったと思うぞ」
桜:「Σどうしてよ」
雪風:「だって、あの二人の喧嘩に巻き込まれたら明らかに死ぬだろ、一般人」





月影草