喫茶月影~時々お茶会~

ハク:「あんたは良かったのか? 買い物についてかなくて」
雅沙羅:「特に問題は見受けられませんが」
ハク:「そーいう意味じゃなくてだな」
雅沙羅:「若い子たちの感性に任せるのが一番ですよ」
ハク:「見た目は若いんだけどな、あんたも」
雅沙羅:「ここでは普通です」
ハク:「どんな人外ばっか集まってんだよ、ここ」
雅沙羅:「一応全員人間のはずなのですが」
ハク:「一応かよ」
ユリ:「失礼します。ハクさん! 先日はありがとうございました」
ハク:「あぁ、こちらこそ。なかなか面白い話ができたしな」
ユリ:「ところで…十六夜さんはあの後、大丈夫でしたか?」
ハク:「あれは当然大丈夫だろ」
雅沙羅:「何かありましたか?」
ユリ:「いえ、あの後エベルが科学者の皆さんのところに連れて行ったと聞いて、もう心配で心配で…」
ハク:「一回分析してもらったほうが、おしとやかになるかもな」
雅沙羅:「分析だけしても意味がないかと思いますが」
ユリ:「雅沙羅さんまでそんなことを! 大体どういう思考回路をしていたら、客人を実験台にできるんですか!」
雅沙羅:「一期一会という言葉がありますよね」
ハク:「それは、一回会ったら逃げられんってことか? おー、怖」
雅沙羅:「それから、この場合重要なのは彼らの思考回路ではなく、どうしたら彼らを止められるかの方法ですよ」
ユリ:「そんな簡単に止められたら苦労しませんから。…それで、十六夜さん…!」
雅沙羅:「落ち着かれてください、ユリ。彼女を案内したのは『龍玉』。間違っても、客人に手出しはしませんよ」
ハク:「ほうほう、他のは間違ったら客に手を出すって事だな」
ユリ:「間違いなく手を出すのが他の方でしょう…」
ハク:「何でも構わん。それで、この間の続きだが…」
ユリ:「! はい、お付き合いします」
雅沙羅:「お茶を淹れてきますね」
ユリ:「ありがとうございます」




***
準備編には初登場、「夜虹蝶奇譚」主役のハクさん。彼も透峰 零さん宅「白虹太陰」よりお招きしております。
そして謎テーブルを構成するもう一人が、拙サイト「Eternal Life」より雅沙羅。常識人なんだかなんなんだか。
そこに、いつだったかハクさんと魔法理論で盛り上がったらしいユリが加わるとこんな感じになります。
クリスマスそっちのけで盛り上がること間違いなし。
ここにサロウ(混沌の波)が加わればもう一段の盛り上がりを見せたのでしょうが、彼女に喋らせ始めるとネタバレになってしまうので今回は残念ながらパス。
彼らと一緒に理論を語りたい方、募集しております(笑)





拍手お礼

瑠璃:「あら、珍しく羨ましそうにしてるのね」
沙綾:「いえ、面白そうな話題だなと思って。…確かに羨ましいです。猪代さんこそ混ざってこられなくていいんですか?」
瑠璃:「話したくなったら、また召喚すれば良いだけの話じゃない。機会はこれが最後なんて訳ないんだから」
沙綾:「そうですか? ヒトはすぐに変わっていってしまうものだと、私は思いますが。それより猪代さん。クリスマスって何ですか?」
瑠璃:「あぁ、沙綾ちゃんは能利出身だから馴染みがないのね。何でも良い子がプレゼントを貰う日、らしいわ」
沙綾:「へぇ…その基準は?」
瑠璃:「それはサンタという役が適当に決めているらしわ。私も詳しいことは知らないのだけれど」
沙綾:「猪代さんでも知らないことってあるんですね」
輝安:「おいこら猪代瑠璃っ。何大真面目な顔して吹き込んでやがるっ」





月影草