入れ替わり談義
<初めに>
これは、2011/9/15に夢裏徨がブログにて勝手に掲載したものに対し、ギルドの心優しい参加者の皆さんが続けてくださったものです。
今回は事の発端となった私がまとめさせていただきました。
それぞれの部分の著作権は、それぞれ書いてくださった方に帰属します。
「なぁリア。一日だけ入れ替われるとしたら、誰と入れ替わりたい?」
「よくもそんな非現実なことを思いつきますね」
「いや、俺じゃねぇよ、ヤマトの奴がそんなことを言ってたんだ」
「それで、それがどう私と関係するんですか?」
「答えたくないならいいよ、別に」
「そうですね、アルトさんと入れ替わってみたいです」
「へぇ……って俺ぇっ!?」
「えぇ、アルトさんになってみれば、どうしてあなたがそんなにも無茶で無謀なことばかりをやらかすのか、理解できるかもしれないかと思いまして」
「悪かったな、無茶無謀でっ」
(夢裏徨)
「それで、そういう貴方は? 一日入れ替わるとしたら、誰と入れ替わりたいんです」
「うーん、入れ替わりの条件による、かな」
「はあ。随分と慎重ではないですか、アルトさんのくせに」
「そいつは済みませんでしたね、無茶で無謀な男が慎重な発言なんかしたりしてよ」
「良い歳の男性が拗ねても見苦しいだけですよ。その条件とは何なのですか」
「例えばさ、入れ替わったらその相手の能力がそのまま使えるようになるっていうなら、そりゃ色んなやつと入れ替わってみたいよ。前衛の皆みたいな動きをしてみたいとも思うし、リアやクロイやリーチェみたいに高度な魔法も一度くらい使ってみたい。ジャンと入れ替わって、皆に美味い料理をふるまって喜んで貰うなんて最高だろうな」
「随分と欲が多いものですね。あとは?」
「入れ替わって、リアが言うみたいに相手の気持ちが理解できるっていうなら、誰とも入れ替わりたくないな。そんな風に相手を理解したら、逆に、自分が伝えたいことを正直に伝えられなくなりそうでさ。あんまり踏み込みたくねぇよ」
「あら、私にはデリカシーがないとでも仰りたいのですか」
「そういうわけじゃ……ええい、いちいちまぜっかえすなよ! で、もしもごく単純に、外見だけ入れ替わるんだとしたら」
「だとしたら?」
「……マスターの顔と体で説教したら、皆、恐れをなして素直に言うこと聞いてくれるかな?」
「こんな落ち着きのないマスターはこちらから願い下げです」
(秋待諷月さん)
「それで、話を振った張本人さんは何て答えていたんですか?」
「あいつか? それがさ、人には聞いといて自分は『面倒くさいし、今のままでいい』だってよ」
「ちゃんと考えていない人間の典型的な回答ですね。大体何が面倒なんですか?」
「さぁ…って、俺に聞くなよ」
「部屋を占拠される仲じゃないですか」
「どんな仲だよ! つか、占拠される仲って明らか被害者と加害者の関係じゃねーか!」
「今更じゃないですか」
「くっ…否定できねぇ」
「否定、する気だったんですか?」
グサッ
(透峰零さん)
「否定、する気だったんですか?」
「何の話だ?」
「あ、ジャン」
「アルトさんがヤマトさんに部屋を占拠される仲という話です」
「悪い、話がよく見えない」
「仕方がないですね。どこからにしましょうか。『落ち着きのないマスターはこちらから願い下げです』という話でしたか?」
「全然違うだろっ。一番肝心なところを端折りすぎだろ」
「まったく注文の多い……。『一日だけ入れ替われるとしたら、誰と入れ替わりたいか?』という話をしていました。ジャンさんはどう思いますか?」
「別に誰でもいいな」
「はぁ、貴方もヤマトさんと同じで自堕落かつ怠惰な何も考えていない人間という訳ですね」
「や、違うけどな。単に誰になろうがやるこた一緒ってだけで、ってかヤマトいないからってひどい言われようだな」
「別に本人がいても言う内容は一切変わりませんが、何か?」
「あーそういう奴だよな、あんた」
(しょうさん)
他にも「私も反応したよ! だから一緒に載せて欲しいな」という方いらっしゃいましたら、
夢裏徨(メールフォーム)までご連絡ください。
勝手に始めたものにも関わらず反応してくださった皆さん、本当にありがとうございました!
それでは、何か問題ありましたらご連絡ください。
夢裏徨「月影草」
ものかきギルド企画